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OPTまとめ

OPT (Optional Practical Training) とは?

OPTとは、オプショナル・プラクティカルトレーニング(Optional Practical Training)の略をいい、アメリカでF-1ビザを持つ学生に向けたインターンシッププログラムのようなものです。
アメリカの学生ビザ(F-1)で学んでいる場合、アルバイトができるのはキャンパス内での仕事に限定されており、キャンパス外で仕事をすることはできません。プログラム中や修了後に、キャンパス外でも仕事ができるプログラム、それがOPTです。アメリカで学んだことを実際にアメリカ国内で実践できるよう、在籍中から参加することができ、有給でアメリカの企業で働くことができます。アメリカで合法的に留学生が働ける数少ないプログラムと言えるでしょう。

OPT終了後に、働いている企業からオファーをもらい、ビザのスポンサーになってもらえた場合、そのまま就労ビザ(H-1B)を申請して認可されれば、将来的にアメリカで働くことができます。

OPTの種類

プリコンプリーション OPT(Pre-completion OPT)

F-1学生ビザを持つ学生でフルアカデミックイヤー(One Full Academic Year: 約9ヶ月)の過程以上の申し込みをしており、かつ、アカデミックコースの修了が見込まれるフルタイム*の学生が申請することができます。このOPTでは、学校のある期間はパートタイムのみ働く許可がおり、学校の休暇期間にだけフルタイムで働くことも許されます。
アカデミックコース終了後にポストコンプリーション OPTを申請する際はこのプリコンプリーション OPT期間に取得したOPTの期間だけ、申請できる期間が引かれます。

ポストコンプリーション OPT(Post-completion OPT)

F-1学生ビザを持つ学生でフルアカデミックイヤー(約9ヶ月)以上の過程を終了した学生が申請できます。このOPTでは週20時間以上のパートタイムかフルタイムで働く必要があります。

この「フルタイム」の定義は、留学先が高校や大学の場合は「1学期に12単位以上を取得する」こと、専門学校などの場合は「週18時間以上授業を受ける」こととなっています。

引用元 USCIS (United States Citizenship and Immigration Services) 米国移民局

OPTを取得するためには?

OPTを取得するためには、アメリカの移民局が認定している専門学校や短大、大学、大学院、修了証書コース・エクステンション(1年コース以上)のアカデミックコースを修了、もしくは修了予定であり、フル・アカデミック・イヤー(約9ヶ月)以上の学校への滞在予定、または滞在経験後であれば申請可能です。ただし、OPTに参加する職種は学校で専攻した分野でなければなりません。

OPTが取得可能な期間は通常12ヶ月になりますが、大学の修士・博士課程に進んだ場合はさらに12ヶ月の延長が可能です。また、違う学位を取得した場合も、もう一度12ヶ月間のOPT申請が可能な場合もあります。その他、特定の専攻分野を専攻の場合は、最大で29ヶ月間、理数系の専攻で大学・大学院を卒業された留学生は、合計36ヶ月間のOPTが認められています。
理数系とはSTEM、サイエンス(Science)・テクノロジー(Technology)・工学(Engineering)・数学(Mathematics)の4分野です。


<特定の専攻分野>

科学/技術/工学/数学/保険数理学/応用コンピュータサイエンス/工学/技術工学/生命科学/数学/軍事技術/物理科学 など

こちらにて特定専攻分野の全一覧表が閲覧可能です。*英語です

インターン先を探す

OPTはアメリカの移民局(USCIS)から発行される、働く資格を貰えるプログラムですが、これを申請しただけでは、OPTのインターンシップを始める事ができません。インターンを受け入れてくれる企業を探す必要があります。
インターン先企業は、アメリカでの企業登録があれば、日系企業でも、アメリカの企業でもどちらでも申請できますが、インターン先の企業は学校での専攻分野と繋がりのある企業でなくてはなりません。

OPT開始時には、インターン先が決まっていなくてもOPTの申請は可能ですが、OPT開始から90日以内に学校を通じて、アメリカ移民局へインターン先の報告の義務があります。90日を過ぎてもインターン先が見つからなかった場合は、OPT資格は無効とされ、アメリカでの滞在権がなくなるため、アメリカより出国しなくてはなりません。

<学校へ報告するインターン先の企業情報>

  • インターン先の企業がどのように学生の専攻分野と繋がりがあるかの説明
  • 企業主、又は雇用者の名前
  • 企業の確認番号(Identification Number)
  • 仕事の肩書き(Job TItle)
  • インターンの開始日と終了日
  • フルタイム(週20時間以上勤務)なのか、パートタイム(週20時間以下勤務)の旨
  • インターン先の住所
  • 管理者、又は上司の情報(名前、電話番号、Emailアドレス)

*各学校での提出書類の為、学校により多少異なる可能性もあります。

OPTは何度も取得可能なの?

一つの学位に対して12ヶ月なので、他の学位の取得、又はそれ以上の学位(修士、博士など)を取得した場合は、もう一度OPTを申請することが可能な場合があります。

OPTの申請方法

OPTの申請は、通っていた学校を通して行われます。多くの学校で説明会等が開かれます。

申請に必要なもの

<申請する学生>

  • I-765(雇用認可の申請書: Application for Employment Authorization )
  • G-1145(E-申請嘆願書: E-Notification of Application/Petition Acceptance)
    (*I-765・G-1145共にこちらより取得可能です。)
  • 過去全てのI-20のコピー
  • OPT期間中のI-20 のコピー(OPT申請をすると学校から新しいOPT用のI-20が発行されます)
  • I-94の両面コピー
  • USパスポート基準の証明写真を2枚
  • パスポート、ビザ(F1ビザ)のコピー
  • 申請料
  • インターン先企業の情報(企業が申請時に決まっている場合)

申請の手順

手順
1 学校にあるデグジネイテットスクールオフィシャル(DSO: Designated School Official)にOPTの申請をしたい旨を伝えます。(インターン先の企業の情報がある場合は伝えます。)
*DSOは、インターナショナルオフィス等と兼ねている学校が多いです。
2 DSOが新しくI-20を作成し署名をしたのち、SEVIS(セービス: Student and Exchange Visitors Information System)という留学生の管理情報システムに情報を追加します。
3
  • I-765フォーム(雇用認可の申請: Application for Employment Authorization
  • G-1145フォーム(E-申請嘆願書: E-Notification of Application/Petition Acceptance)
上記の書類を正しく記入し、他の申請必要書類と申請料を揃えて、アメリカ合衆国の移民局へ提出します。
4 アメリカ合衆国移民局がI-765を承認し、就労許可がおります。
就労許可書(EAD)を受領した後にのみOPTを開始することができます。

注意点

  • DSOがSEVISの記録にOPTの申請の入力してから30日以内に、アメリカ合衆国移民局へのOPT書類申請をしなければなりません。
  • OPTが申請できる期間は、学位を取得する前90日間、又は学位取得後60日以内になります。その期間外での申請はできません。
  • OPT開始時にインターン先が決まっていなくてもOPT開始は出来ますが、90日以内に学校にインターン先の報告をしてもらう必要があります。期間内にインターン先見つけられない場合は、OPT資格は無効とされます。

OPT期間中は一部の税金が免除になる

アメリカで収入がある場合は、IRS (アメリカ合衆国内国歳入庁:Internal Revenue Service)へ、タックスリターン(確定申告)の義務があります。これは、アメリカ市民や永住権保持者だけでなく、就労ビザ、就労ビザの配偶者、そして留学生、OPTの学生も、アメリカで収入がある限り、対象となります。
しかし、学生ビザでOPTを使って働いている学生で、アメリカ滞在期間が5年未満の場合は「非居住者」とされ、社会保障税(Social Security Tax)と医療保険税(Medicare Tax)が免除になります。5年以上アメリカでの滞在期間がある場合は「居住者」とみなされ、これは適用されません。
免税であるにもかかわらず間違って源泉徴収された社会保障税は、通常は雇用主を通じて還付されます。

*IRS:アメリカ合衆国内国歳入庁は日本の国税庁にあたります。

引用元 IRS (Internal Revenue Service) アメリカ合衆国内国歳入庁